いぶりがっこ=燻った漬物。あくまで「燻る」のが先なのです。
僕は仕事とは別に、個人的なプロジェクトとして、
というものを主催しています。
毎回開催する県を一つ選び、
選ばれた県の5つの食材を使って、
5つのリゾットを作る、という会です。
で、今回は第一回秋田大会で知った、
「いぶりがっこ」の勘違い話を。
*下記のお話はトラ男の武田くんから教えてもらいました。
秋田県では漬物のことを「がっこ」と呼んでおり、
燻ってあるがっこ、なので「いぶりがっこ」なわけです。
で、僕はずっと「漬物をいぶって出来たのがいぶりがっこ」と思ってました。
いぶりがっこって燻製した味に特徴があるので、
ってきり漬物を燻ったものだと思っていたのですよね。
が、あれって順番が逆なのでした。
いぶりがっこは、まず大根を燻り、
それを漬け物にする、という順序なのです。
まずふつうタクアンを作る場合なのですが、
大根を天日干しをして水分を飛ばし、それを米ぬかで漬け込みます。
で、秋田の場合なのですが、雪深く寒い地方なので、
大根を天日干ししようとしても、
水分の多い大根は凍ってしまい天日干しができないのですね。
で、どうしたかというと、
「燻る」ことによって水分を飛ばした、と。
で、燻って水分を飛ばしたものを米ぬかにつけて、
漬物を作った、ということらしいのです。
なんか生まれるべくして生まれた素敵な食べ物ですね。
とまあ、僕が勘違いしていただけでみんな知ってる話かもしれませんが、
僕と同じ勘違いをしている人が数人ぐらいはいる気がするのでシェアなのでした。
秋田の代表的な大根のお漬物です。雄勝野 きむらや いぶりがっこ |