食べ残したくない。

食に関する学びの歴史と記憶、メモ。そして食べてきた者たちの記録。要は食べ物だけのことを書き続けるブログです。食べ残し、いくない。

日本人の肉食の歴史

koboで買った「拙者は食えん!?サムライ洋食事始?-」という本を読んでる。

タイトルだけだと捉えづらいけれど、

「日本人と洋食の出会い」を書いた本です。

 

で、その中で日本人と肉食の歴史がふれらています。

そもそもとして、

  • 日本では仏教の殺生禁制や神道の穢れ等宗教的理由から肉食が禁じられていた。
    (とはいえ表立って口にしなかっただけで食べられてはいた)
  • 肉食の忌避しはじめたのは近世から。16世紀後半に南蛮人がキリスト教徒共に肉食文化を持ち込んだ。キリスト教の伝道と並行して肉食習慣が国内へ浸透することを恐れ、秀吉、家康は牛馬屠畜と肉食をご法度にした。
  • 徳川幕府は米を経済の価値基準とし、稲作に従事する農民の身分制度を根幹に置いたため、米作に支障をきたす恐れのある獣肉生産を禁止し、肉を最下等の食物と見なし、肉を扱う者を士農工商の枠外に追いやり、厳しく差別した。

という形で江戸時代には一部例外を除いて、

あまり肉食は進んでいなかった、とのことです。

その一部例外の話は、それはまた面白ポイントがあったので、

次回ご紹介したいと思います。