「ハンバーガーの歴史」で、マクドナルド前史含めたバーガー史を学んだのであった
読後の感想を端的に書くと
「一体誰にオススメすべき本なのか?」
と一瞬悩む本なのですが、
ハンバーガーの歴史を網羅的に学びたい(誰?)、という人がいれば、
ある程度は為になる本かと思います。
アメリカの大学教授が英語で書いた本の翻訳なため、
アメリカのハンバーガーチェーンの歴史本としての価値が高いです。
個人的に「知らなかったー」って部分が多かったのは、
マクドナルドが生まれる前のチェーン店達。
元祖のホワイト・キャッスルからはじまり、
そのコピーとして生まれたホワイト・マンナだったり、
(ニュージャージーにまだ店舗があるらしい!)
名前も聞いたことのないチェーン店が多数あり、
いくつかは現存している、と言われると行きたくなってしまう。
ちなみに、こういった第一次チェーン店達は、
主に都会で肉体労働者をターゲットに売っていたのだけど、
40年代から50年代にかけて、
アメリカのライフスタイルが変化するとともに、
第二世代とも言えるチェーン店に淘汰されていってしまう。
自動車も普及していないその時代に、
肉体労働者に支えられていた24時間営業の都心のハンバーガーショップは、
自動車の普及と共に出現した「郊外型のライフスタイル」についていけず、
新興の駐車場を備えた郊外型チェーン店にやられていった、ということらしい。
それがウェンディーズであり、マクドナルドであった、というわけで、
ここからマクドナルドの華々しい歴史がスタートするのです。
その先マクドナルドの何が革命的であったか、や、
日本を含めた海外のハンバーガー事情が書かれています。
ハンバーガーうんちくを語りたい人は手にとっているといいのかも、です。